学科の特徴
情報テクノロジー学科が“情報テクノロジー”という名称に込めた思いは、“IT・情報技術”を、単なる便利さやスピードアップのための道具として扱うのではなく、私たちの社会がより健全に発展していくために活用すべきものとしてとらえ、信頼性、安全性、快適さといった“人への優しさ”のための技術として探求している点にあります。
そのため本学科は、情報テクノロジーの応用分野を大きくとらえ、人工知能や自然言語処理などのソフトウェアテクノロジー、ロボットに代表されるメカトロニクステクノロジー、人間工学や福祉の観点からのヒューマンファクタテクノロジー、WebやIoTなどのネットワークテクノロジーの4分野をカバーし、人間と機械やシステムが共生できる社会の実現を目指して、新理論の発見や現実的な提案を推進していきます。
また、IT分野はグローバル化と技術革新の速さが顕著であり、技術者には英語で技術を理解する力や、理論の理解にとどまらずシステムを構築できる実践力が求められますが、本学科は教員に外国人や現場経験者も多く、国際的かつ実践的な指導のもとで学ぶことができます。
学びの分野
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メカトロニクステクノロジー
計算機の仕組みを理解する計算機概論、数学や物理学に基づく計算を正しく行う数理モデル解析法、機械を制御するプログラムを作るメカトロニクス、グラフィックスなどを含む多様な情報を設計するデジタルメディア設計、賢いロボットを作るロボット工学などを学びます。
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ソフトウェアテクノロジー
信頼性の高いソフトウェアを効率的に分析・設計・構築するソフトウェア設計、計算機による問題の効率的な解法を学ぶデータ構造とアルゴリズム、プログラムを計算機で動く形に変換する言語理論とコンパイラ、人と同じように考え学ぶ計算機を実現する人工知能論、データを効率的に格納する知的データベース、画像、音声、映像などのメディアをセンシング・処理するマルチメディア工学などを学びます。
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ヒューマンファクタテクノロジー
人がどのように物や人を知覚し認識しているかを解明する認知心理学、人にやさしい機械を設計するヒューマンコンピュータインタラクション、計算機がものを視覚的に認識したり言葉を理解する方法を構築する高次ヒューマンインタフェースなどを学びます。
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ネットワークテクノロジー
計算機や機械の間で高速に情報を交換したり、人に分かりやすい形で世界中の情報を提示する情報ネットワーク、情報が盗まれたりシステムが壊されたりしないようにする情報セキュリティなど を学びます。
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実験実演科目
学科の教育の基本方針である身に付く学習として、2年次と3年次の月、火、木、金曜日の4・5時限連続授業として、先生と多数のティーチングアシスタントの個別指導のもと前述の4つの技術を十分に体得するため実習・実験科目を配置しています。